高 血 圧の考え方の治療

高 血 圧 とは?

  •   血圧とは、血液が動脈を押し広げようとする圧力のことです。心臓が収縮する時に高くなり、逆に心臓が拡張するときに低くなります。 このときに高い圧力がかかっている状態を高血圧と呼びます。 日本では軽症者も含めると60才以上の高齢者の約半数が高血圧症であると考えられています。 高血圧は、自覚症状がほとんどなく、静かに進行します。 何年もかけてじわじわと進行し、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎不全などの合併症を引き起こす要因にもなる恐ろしい生活習慣病です。日々、血圧を測定しながら、血圧を下げるよう努力することが健康への第一歩です。

高血圧の程度

軽症高血圧だからと言って侮ってはいけません。
肥満、喫煙、塩分の多い食生活は、血圧を容易に上昇させます。

程  度 血  圧
軽 症 高 血 圧 140~159/90~99mmHg
中 等 度 高 血 圧 160~179/100~109mmHg
重 症 高 血 圧 180以上/110mmHg以上

高血圧と危険な合併症、その因子について

危険因子はリスクファクターとも呼ばれ、多ければ多いほど心血管系疾患になりやすいといえます。

糖尿病・脂質代謝異常・脳血管障害・心疾患・腎疾患・肥満・高齢・喫煙

高血圧症の危険因子

  • ◆ 生 活 指 導 について
  •   高血圧患者の生活改善は、治療の基本です。以下のように生活を改善しましょう!
  • (1) 食 事 療 法
  •   野菜・果物を積極的に摂取して下さい。特に肥満(BMI 25以上)の人は体重が減れば、血圧が下がります。
  • (2) 運 動 療 法
  •   毎日30分以上の有酸素運動を心掛けましょう。
  • (3) アルコール 制 限
  • (4) 禁  煙

目 標 血 圧

  130/80mmHg前後を目指して、薬剤を投与する場合があります。高齢者や重症高血圧の場合は、急激に下がらないように処方します。 血圧が低すぎる場合には、立ちくらみ、ふらつき、頭痛が起こる場合もあるので、血圧の数値が良くなったら薬を減量します。 自覚症状がなくても、110/60mmHg以下の場合でも注意しましょう!

目標血圧
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